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1棟200kgの吸湿!!

❍湿気をコントロールして快適な住まいに

 セルロースファイバーの最大の特長は、木質繊維が持つ吸放湿性です。

換気やエアコンに頼らなくていい、快適な室内環境をつくりだすには、この吸放湿性がとても重要なのです。

 

❍木の優れた調湿性能

 空気の入った管でできた木の繊維は、いつもわずかな湿り気を要求します。

それは生き物としての証なのかもしれません。だから十分に乾燥した木でも湿度を調整する機能(調湿機能)があります。

一般に建築材料として使用される木材の含水率は、約15%程度で平衡状態を保ち、雨の日は含水率が少し増え、晴れた日は逆に減ります。つまり、木には雨の日は室内の水分を吸い、晴れた日は水分を吐くといった吸放湿性があります。

わたしたちが呼吸をするように、木も呼吸しているのです。

日本の夏は、温度が高いうえに湿度も高い。このような日本特有の高温多湿の環境における住まいの湿度調整には、木材が最も適しています。

人間が「心地よさ」や「不快」を感じる要素としては、温度、光、風、湿度といったものがありますが、その中で一番大切なのは「ほどよい湿気」ではないでしょうか。

わたしたちの肌はいつも適度の湿度を求めているからです。住宅にも同じことがいえます。床、壁や天井などに湿度調整機能をもたせることで常に一定の湿度が保たれて快適な空間となり、そこに住む人の肌にも一定の湿度が補給されるのです。

また、最近問題になっているシックハウス対策にも湿度調整は不可欠です。

 

❍結合水として吸湿 

セルロースファイバーは、元々の原料である木の繊維がそのまま残り、木と同様に湿気を吸ったり吐いたりする機能があります。よく乾燥した木でも、自然の状態では含水率がゼロになることはありません。木質繊維は、含水率30%までは、空気中の水蒸気を結合水として吸湿します。結合水は、液体状の”水”ではないので、木が濡れた状態にはなりません。 計算上、セルロースファイバーは1kg当たりで125gの湿気を吸収するので、家1軒(CF1000kgを使用)で200kgの湿気を吸収します。(一般家庭で生活により排出される水蒸気は、1日あたり10kg)ただし、室内よりも屋外が乾燥している場合、セルロースファイバーは湿気をため込まず、屋外へ放出するので素材内部を乾燥状態に保つことができます。(湿気を通す能力が高い)この機能のおかげで、冬期でも、防湿層(ビニールシート)を貼らなくても、CFの内部で結露を発生する危険が少ないのです。これは、障子紙が結露しないことと同じ原理です。

 

❍木の調湿性能をもつ断熱材

 セルロースファイバーは、様々な太さの繊維が絡み合い、空気の層を作ることはもちろん、1本1本の繊維の中にも空気胞が存在しています。

この空気の存在がよりいっそう熱や音を伝えにくくしているうえに、木質繊維特有の吸放出性をもっているので、適度な湿度を保っています。

セルロースファイバーは木が本来もっている一定の湿度を保つ「吸放出性」や「断熱性」といった優れた機能をそのまま受け継いでいます。

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